うるさい通知に疲れて、いっそ全部消す。終日サイレント。静かにはなる。でも、なぜか落ち着かない。通知が来ないぶん、自分から何度もアプリを開いてしまう。何も売らないので、研究の結果をそのまま書ける。全遮断は、意外と最適解ではない。
全部オフにすると、かえって不安になる?
全遮断はFoMOや不安の悪化と関連したという報告がある。 Fitzらの2019年の研究(N=237)では、通知を全部オフにした状態が、常時オンや別条件と比べてかえって不安や見逃し不安(FoMO)の悪化と関連したと報告された。合図を消しても、「何か大事な連絡が来ているかも」という不安は消えない。むしろ通知がない不安から、こまめに自分でアプリを開いて確かめる回数が増える。静けさと引き換えに、別のそわそわを抱え込むことになる。効果には個人差がある。
「まとめて受け取る」という中間
同じ研究で相対的に良かったのは、1日数回のバッチ化だった。 常時オンでも全オフでもなく、確認する時間帯を決めてまとめる。Fitzらの研究では1日3回にまとめる形が挙げられている。通知に反応するのをやめる代わりに、こちらが見にいく時間を決める。主導権が、通知からあなたに移る。これは「我慢の量を増やす」設計ではなく、「反応の回数を減らす」設計だ。だから続けやすい。
例外を残せば、不安は小さくなる
「大事なものは通る」と分かっていれば、残りは待てる。 全遮断が不安を生むのは、例外がないからだ。家族や職場など、すぐ気づきたい相手・用件だけは通す。電話は二度目で鳴らす。多くのスマホでこうした設定ができる。逃したくないものが確実に通ると自分で確認できていれば、それ以外をまとめて見る運用にしても落ち着いていられる。全か無かにしないことが、静けさと安心を両立させる。
今夜の一手: 通す相手を3人だけ決める
今夜できるのは、通知を通す相手を三人だけ決めることだ。家族、仕事の要の人、それくらい。あとはまとめて見る時間帯を一つ決める。昼と夜、二回でもいい。全部を消して不安になるより、大事なものだけ通して残りをまとめるほうが、静かでいて取りこぼさない。効果には個人差がある。

