通知を整理しようと設定画面を開き、項目の多さにそっと閉じた。そんな夜はないだろうか。全部を見直す必要はない。やることは3分類、時間は30分だ。

積み重なった通知が仕分けされて減っていく様子のイラスト

どこから始めればいい?

通知を「誰から来るか」で3つに分類することから始める。

分類はこうだ。

  • ①人からの通知——家族・友人・仕事相手。メッセージ、電話、メールの一部
  • ②時間を奪う通知——SNSの「いいね」、おすすめ動画、ニュース速報。開くと数十分溶けるもの
  • ③どうでもいい通知——セール告知、ゲームのお知らせ、使っていないアプリの宣伝

ポイントは、アプリ単位ではなく「差出人」で見ることだ。同じメッセージアプリでも、友人からの連絡は①、公式アカウントの宣伝は③に入る。

分類したら、それぞれどうする?

③は全オフ。②はまとめる。①だけ即時のまま残す。

③のどうでもいい通知は、迷わず全部切っていい。存在を忘れているアプリのお知らせに、あなたの注意を差し出す理由はない。

②の時間を奪う通知は、オフではなく「まとめる」。237人を対象にした実験(Fitz 2019、単一研究)では、通知を完全に遮断した群で不安やFoMO(見逃しの恐怖)の悪化が報告され、最も良好だったのは「1日3回にまとめて受け取る」群だった。ゼロにするより、届く時刻を決めるほうが理にかなっている。

①の人からの通知には触らない。通知整理の目的は世界との切断ではなく、割り込みの選別だ。

30分で終わらせる手順は?

10分×3ステップで終わる。

  1. 最初の10分: 設定の通知一覧を上から眺め、③に当たるアプリを片っ端からオフにする。判断に迷ったら③でいい。本当に大事な連絡は、通知以外の経路でも届く
  2. 次の10分: ②に当たるアプリを、iPhoneなら「設定→通知→時刻指定要約」に追加して、届く時刻を決める。Androidは機種ごとに異なるが、アプリ別の通知設定から優先度を下げるか、同種のまとめ機能を使う
  3. 最後の10分: ロック画面を見て、残っている通知が①だけになっているかを確認する。②や③の取りこぼしがあれば、その場で振り分ける

一度で完璧を目指さなくていい。取りこぼしは、次に通知が鳴ったときに1つずつ振り分ければ十分じゃない?

今夜の一手: ③を3つだけ切る

  1. 設定の通知一覧を開く(約30秒)
  2. 「これは要らない」と即答できるアプリを3つだけオフにする
  3. 30分版は週末にやると決めて、今夜は寝る

3つ切るだけでも、明日のロック画面は少し静かになる。静かになった分だけ、スマホを手に取る回数も減っていく。